あい‐あい【哀哀】
[ト・タル][文][形動タリ]深く悲しむさま。悲しく哀れなさま。「歌う声—として野づらに散りぬ」〈蘆花・不如帰〉
あい‐あい【曖曖】
[ト・タル][文][形動タリ]うす暗くて、はっきりしないさま。また、おぼろにかすんでいるさま。「この—たる日光に浴していると」〈芥川・煙草と悪魔〉
あい‐あい【藹藹】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 草木がこんもりと茂っているさま。「—たる樹林」 2 「あいあい(靄靄)2」に同じ。
あい‐あい【靄靄】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 雲やもやが集まり、たなびくさま。「朝もやの—と立ちこめた高原」 2 なごやかな気が満ちているさま。藹藹(あいあい)。「和気—」「あの先生の—たる顔を思う時」〈...
あい‐えん【哀婉】
[形動][文][ナリ]あわれで美しく、しとやかなさま。「—な恋情」
あい‐えん【哀艶】
[形動][文][ナリ]美しさの中に悲しみの感じられるさま。「あわただしき花の名残の—なるかたも」〈藤村・雅言と詩歌〉
あい‐くるし・い【愛くるしい】
[形][文]あいくる・し[シク]子供や小動物などの、愛嬌(あいきょう)があって、かわいらしいさま。「—・いしぐさ」 [派生]あいくるしげ[形動]あいくるしさ[名]
あい‐せつ【哀切】
[名・形動]非常に哀れでもの悲しいこと。また、そのさま。「—を極めた物語」「子供のほしい女の—な願望も強いようだった」〈康成・山の音〉 [派生]あいせつさ[名]
あい‐ぜつ【哀絶】
[名・形動]非常に悲しいこと。また、そのさま。「凄絶(せいぜつ)—なる啼声を放ちて声声相和す」〈志賀重昂・日本風景論〉
あい‐ぜん【哀然】
[ト・タル][文][形動タリ]悲しげなさま。