おぞ‐け【怖気】
こわがる心。おじけ。「—がつく」
おぞけ‐だ・つ【怖気立つ】
[動タ五(四)]恐ろしさや、いとわしさで身の毛がよだつ。おじけだつ。「髪を解いた生際(はえぎわ)の抜上り方が—・つほど厭(いと)わしく」〈荷風・ふらんす物語〉
怖気(おぞけ)を震(ふる)・う
恐ろしさに身ぶるいをする。非常に恐ろしく思う。「—・って立竦(たちすく)むと涼しさが身に染みて」〈鏡花・高野聖〉
お・む【怖む】
[動マ下二]「おめる」の文語形。
おめず‐おくせず【怖めず臆せず】
[連語]気後れしないで。恐れないで。「—堂々と自分の意見を述べる」
お・める【怖める】
[動マ下一][文]お・む[マ下二]気後れする。恐れる。臆(おく)する。→怖(お)めず臆(おく)せず「名に負う僕のこッたから、少しも—・めたる顔色なく」〈逍遥・当世書生気質〉
こわ【怖/恐】
《形容詞「こわ(怖)い」の語幹》恐ろしいこと。多く、感動表現に用いる。「おお、—」
こわ・い【怖い/恐い】
[形][文]こは・し[ク]《「強(こわ)い」と同語源》 1 それに近づくと危害を加えられそうで不安である。自分にとってよくないことが起こりそうで、近づきたくない。「夜道が—・い」「地震が—・い」...
怖(こわ)いもの知(し)らず
自信に満ちて、何ものをも恐れないこと。また、無鉄砲なこと。「—の若者」
怖(こわ)いものなし
恐ろしいと思うものがなく、かって気ままに振る舞える。「天下に—の権力者」