いっき‐いちゆう【一喜一憂】
[名](スル)状況の変化に応じて、喜んだり心配したりすること。「試合の途中経過の報に—する」
う【憂】
《形容詞「う(憂)し」の語幹》つらいこと。憂いこと。「とりとむる物にしあらねば年月をあはれあな—と過ぐしつるかな」〈古今・雑上〉 [補説]多く、「あなう」「こころう」などの形で用いられる。
うつ‐ゆう【鬱憂】
[名](スル)心がふさいで晴れ晴れとしないこと。憂鬱。「功名の為に—せば此(か)くの如く、終に発狂するに」〈織田訳・花柳春話〉
がい‐ゆう【外憂】
外部から受ける心配事。外国からの圧力や攻撃に対する心配。外患。⇔内憂。
き‐ゆう【喜憂】
[名](スル)よろこびと心配。また、よろこんだり心配したりすること。「高が売女の一顰一笑(いつびんいっしょう)に—して」〈魯庵・社会百面相〉
き‐ゆう【杞憂】
《中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したという、「列子」天瑞の故事から》心配する必要のないことをあれこれ心配すること。取り越し苦労。杞人の憂え。「—に終わる」
こう‐ゆう【後憂】
のちの心配。後日のうれい。
しょう‐ゆう【消憂】
うれいを消すこと。気晴らし。うさ晴らし。
しん‐ゆう【宸憂】
天子の悩み。天子の心配。
しん‐ゆう【深憂】
大きな心配・悩み。深いうれえ。「唯寂然として、—の中に在りき」〈竜渓・経国美談〉