はた‐ば・る【端張る】
[動ラ四] 1 幅が広くなる。広がる。「青鈍(あをにび)の指貫の—・りたる、白き衣ども」〈春曙抄本枕・一〇六〉 2 大きく構える。威張る。「執権の威を—・り」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉
ひた‐もの【直物/頓物】
[副] 1 いっぱいに満たすさま。ぎゅうぎゅう。「これに白からむ所—入れてもて来(こ)」〈春曙抄本枕・七六〉 2 もっぱらそのことに集中するさま。ひたすら。むやみと。「いろいろ肴をととのへ—酒を...
ひら‐めか・す【平めかす】
[動サ四]平たくする。たいらにする。「墨の片つ方にしどけなく磨(す)り—・し」〈春曙抄本枕・二〇二〉
ふそうりゃっき【扶桑略記】
歴史書。30巻。皇円著。平安末期の成立。漢文体による神武天皇から堀河天皇に至る間の編年史。仏教関係の記事が主で、16巻分と抄本が現存。
まる‐ほん【丸本】
1 省略・欠文などがなく、内容が全部そろっている書物。完本。→欠本 →抄本 →抜き本 2 義太夫節の本で、一部分を抜粋した抜き本などに対し、1曲全部を1冊に収めた版本。院本。
み‐ぼめ【身褒め】
自分で自分をほめること。自慢。「あまりなる御—かなと」〈春曙抄本枕・九〇〉
みんなみ【南】
「みなみ」の撥音添加。「—の遣戸のそばに」〈春曙抄本枕・四六〉
やどり‐の‐つかさ【宿官】
「しゅっかん(宿官)」に同じ。「—の権の守は」〈春曙抄本枕・一五六〉
ゆら‐らか【揺ららか】
[形動ナリ]ゆらゆらと揺れ動くさま。「髪のうちたたなはりて—なる程」〈春曙抄本枕・三四〉
よちしりゃく【輿地誌略】
江戸後期の地誌。7巻。青地林宗訳。文政9年(1826)成立。ドイツ人ヒュブナーの書のオランダ語訳「一般地理学」を翻訳した「輿地誌」の抄本。世界各国の地誌を記したもの。 明治時代の地理書。内田...