おい‐い・ず【生ひ出づ】
[動ダ下二] 1 生まれ出る。生えて出る。はえ出る。「水底(みなそこ)に生ふる玉藻の—・でずよしこのころはかくて通はむ」〈万・二七七八〉 2 育って大きくなる。成長する。「何事も勝(すぐ)れて見...
おい‐こ・る【生ひ凝る】
[動ラ四]密生する。生い茂る。「つくろはせし草なども…うち捨てたりければ、—・りて」〈かげろふ・上〉
おい‐さき【生い先】
子供などが成長していく将来。行く末。「—が楽しみな子」
生(お)い先(さき)遠(とお)・し
これから先の人生が長い。「—・き人さへ、かくいささかにても世を思ひ湿り給へれば」〈源・少女〉
おい‐ざま【生ひ様】
草木の生えているようす。「そそけたる葦の—など」〈源・梅枝〉
おい‐し・く【生ひ及く】
[動カ四]草木が次々と生えてくる。「このころの恋のしげけく夏草の刈り払へども—・くごとし」〈万・一九八四〉
おい‐しげ・る【生(い)茂る】
[動ラ五(四)]草木が枝葉を広げて生え重なる。繁茂する。「庭木の—・った大邸宅」
おいし‐こうげん【生石高原】
和歌山県北部、海草郡紀美野(きみの)町と有田(ありだ)郡有田川町にまたがる高原。郡境の長峰山脈の最高峰生石ヶ峰(標高870メートル)を中心とする隆起準平原。高さ500〜800メートルで、一面スス...
おい‐すえ【生ひ末】
「生い先」に同じ。「命あらばそれとも見まし人知れぬ岩根にとめし松の—」〈源・橋姫〉
おい‐そだ・つ【生(い)育つ】
[動タ五(四)]育って大きくなる。成長する。「すくすくと—・つ」