やせ‐ほそ・る【痩せ細る】
[動ラ五(四)]やせて細くなる。「見る影もなく—・る」
やせまつ【痩松】
狂言。和泉(いずみ)流。山賊が長刀で女を脅して持っていた袋を奪うが、油断して女に長刀を奪われて、逆に身ぐるみはがれる。大蔵流「金藤左衛門(きんとうざえもん)」の類似曲。
やせ‐め【痩せ目】
素地(きじ)の木質を乾燥・収縮させて木目の部分を高く残し、凹凸を表した漆器。木痩(きやせ)。
やせ‐やせ【痩せ痩せ】
[形動ナリ]非常にやせているさま。「鬚(ひげ)がちに、かじけ—なる男と」〈枕・一〇九〉 [副]に同じ。「殺字ふくらとはなうて、—としたぞ」〈蒙求抄・七〉
やせ‐やま【痩せ山】
土質が悪く、草木がよく育たない山。
痩(や)せ山(やま)の雑木(ぞうき)
取るに足りないもののたとえ。
や・せる【痩せる/瘠せる】
[動サ下一][文]や・す[サ下二] 1 肉が落ち、からだが細くなる。「胃をこわして—・せる」⇔肥える/太る。 2 土地が草木を生長させる力に欠ける。地味が豊かでなくなる。「—・せた土地」⇔肥える。
痩(や)せる思(おも)い
身がやせ細るほどのつらい思い。「—で合格発表の日を待つ」
やせ‐ろうにん【痩せ浪人】
貧しくてみすぼらしい浪人。浪人をあざけっていう語。