知(し)らぬ顔(がお)の半兵衛(はんべえ)
そ知らぬようすをして少しもとりあわない冷淡な者を人名のように呼んだもの。「—を決め込む」
しらぬ‐がお【知らぬ顔】
[名・形動]知っているのに知らない振りをすること。また、そのさま。しらずがお。しらんかお。「—に横を通り抜ける」
知(し)らぬが仏(ほとけ)
知れば腹も立つが、知らないから仏のように平静でいられる。また、本人だけが知らないで平然としているのを、あざけっていう語。
しらぬ‐ぞんぜぬ【知らぬ存ぜぬ】
[連語]まったく知らないということ。「責任者なのだから、—では通らない」
知(し)らぬは亭主(ていしゅ)ばかりなり
妻の不貞を周囲の者は知っていて、夫だけが気づかないこと。また、当人だけが知らないで平気でいることのたとえ。
知(し)らぬ仏(ほとけ)より馴染(なじ)みの鬼(おに)
疎遠な人よりは、懇意にしている人のほうがまさるということ。
しらぬ‐よ【知らぬ世】
[連語] 1 過去。昔。「—の夢の行くへも尋ねみん物いひかはせ軒の橘」〈藤川五百首〉 2 死んだのちの世。来世。「—の深き煙(けぶり)も晴れぬらん雲ゐる寺を出づる光に」〈夫木・三四〉 3 見知ら...