かぶ‐の‐ぼさつ【歌舞の菩薩】
1 極楽浄土で歌舞を演じ、如来を賛嘆して往生した人を楽しませるという菩薩。 2 舞姫。美人。転じて、遊女・芸者。「仲の町—は後ろ帯」〈柳多留・六五〉
かん‐じょ【閑所/閑処】
《「かんしょ」とも》 1 静かな場所。人のいない所。「睛(せい)(=ヒトミ)を—に転ずる気紛(きまぐ)れの働ではない」〈漱石・虞美人草〉 2 便所。かわや。「信玄公、御用心の御ためやらん、御—を...
が‐び【蛾眉/娥眉】
蛾の触角のように細く弧を描いた美しいまゆ。転じて、美人。「嫁たるものは—を顰(ひそ)めて」〈紅葉・二人女房〉
きき‐ずみ【聞(き)済み】
聞きとどけること。承諾すること。「先刻御話を申した様に御—を願いたい」〈漱石・虞美人草〉
きくかわ‐は【菊川派】
浮世絵の一派。江戸後期の浮世絵師菊川英山を祖とする。英山は、喜多川歌麿風の美人画を得意とし、渓斎英泉(けいさいえいせん)をはじめ、多くの弟子を育てた。
きょく【局】
[音]キョク(漢) [訓]つぼね [学習漢字]3年 〈キョク〉 1 小さく仕切る。仕切られた部分。「局限・局所・局地・局部/限局」 2 役所などの業務分担の区分。「局員・局長/医局・開局・支局...
きょく‐せき【跼蹐/局蹐】
[名](スル)「跼天蹐地(きょくてんせきち)」の略。「底のない道義の卮(さかずき)を抱いて、路頭に—している」〈漱石・虞美人草〉
きよながさんだいそろいもの【清長三大揃物】
江戸後期の浮世絵師、鳥居清長の代表作。天明年間前期に制作された揃物、「当世遊里美人合」「風俗東之錦」「美南見十二候」をさす。長身で健康的な清長風美人が描かれ、いずれの作品も高い評価を得ている。
きりょう‐よし【器量好し】
顔だちが美しいこと。また、その人。美人。
きれい‐くび【綺麗首】
美しい容貌(ようぼう)。また、美人。「—をそろえる」