まぶちがわ【馬淵川】
渡辺喜恵子の小説。岩手県北部を流れる馬淵川沿いの町を舞台にした、一族四代にわたる年代記。昭和34年(1959)刊行。同年、第41回直木賞受賞。
まゆ‐つぶし【眉潰し】
眉を塗りつぶすこと。また、その化粧料。鬢付油(びんつけあぶら)に砥粉(とのこ)をまぜたもの。舞台化粧などで行う。
マリアのくび【マリアの首】
田中千禾夫の戯曲。4幕9場。副題「幻に長崎を想う曲」で、終戦後の長崎を舞台とする。昭和34年(1959)2月、新人会が初演。同年、第6回岸田演劇賞、第10回芸術選奨受賞。
マリアビートル
伊坂幸太郎による犯罪小説。新幹線を舞台に、殺し屋たちの緊迫した駆け引きを描く。平成22年(2010)刊行。
まわり‐ぶたい【回り舞台】
劇場の舞台で、中央の床を大きく円形に切り抜き、その部分を回転して場面転換させる装置。また、それを備えた舞台。歌舞伎舞台で発生した。
みす‐うち【御簾内】
1 垂れ下がったみすの内側。 2 人形浄瑠璃の劇場で、舞台上手上部のすだれの内側の狭い部屋。修業中の太夫(たゆう)・三味線弾きの演奏場所。転じて、未熟な義太夫語り。 3 歌舞伎で、すだれの掛かっ...
みずひき‐まく【水引幕】
劇場で、舞台最前部の上方に、間口いっぱいに横に張った細長い幕。また、相撲で、土俵の4本柱の上方に張った細長い幕。現在は吊り屋根につけている。
みちのくかっちゅうき【陸奥甲冑記】
沢田ふじ子の長編歴史小説。昭和56年(1981)刊。古代の東北地方を舞台に、蝦夷と大和朝廷との戦いを描く。
みち‐ゆき【道行き】
1 道を行くこと。また、旅をすること。 2 舞楽で、舞人が楽屋を出て舞台上の所定の位置に着くまでの間。また、その間に奏する音楽。みちき。 3 謡曲で、旅行の経過を内容とする平ノリの謡。ふつう上げ...
みつこ【光子】
網野菊による短編小説。東京の麹町界隈(かいわい)を舞台に、光子という娘の成長と下町の庶民の生活を描く。大正15年(1926)、志賀直哉の推薦により「中央公論」に発表。同年、同作を表題作とする短編...