さんこうたいへいき【参考太平記】
太平記の校訂・注釈書。40巻41冊または64冊。今井弘済・内藤貞顕編。元禄2年(1689)成立、元禄4年(1691)刊。徳川光圀(みつくに)の命により、大日本史編纂(へんさん)の資料として作成された。
さんごくしき【三国史記】
朝鮮の歴史書。50巻。高麗の金富軾(きんふしょく)ら編。1145年成立。新羅(しらぎ)・百済(くだら)・高句麗(こうくり)の歴史を紀伝体で記したもので、朝鮮の歴史を体系的に述べた最初の書。
さんたろうのにっき【三太郎の日記】
阿部次郎の評論随筆。大正3〜7年(1914〜1918)刊。青春の記録で、強い理想主義に貫かれている。
さんてんだいごだいさんき【参天台五台山記】
平安後期の旅行記。8巻。成尋(じょうじん)著。延久4年(1072)に日本を出発し、中国の天台山・五台山などの寺を参拝、宋の神宗に謁見したことなどを記したもの。当時の中国仏教の実情を知るための重要資料。
ざいかいたいへいき【財界太平記】
白柳秀湖によるノンフィクション。幕末から明治、大正、昭和にかけての60余年にわたる日本の政財界の内幕を描く。昭和4年(1929)と翌昭和5年(1930)に正続2巻を刊行。
ざぜんようじんき【坐禅用心記】
鎌倉時代の仏教書。1巻。瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)著。初心者のために座禅の心得を記したもの。
ざっ‐き【雑記】
いろいろな事柄を書きつけること。また、書きつけたもの。「身辺—」
しおばらたすけいちだいき【塩原多助一代記】
人情噺(にんじょうばなし)。三遊亭円朝作。明治9〜11年(1876〜78)にかけて完成。塩原多助の成功譚をもとに脚色したもの。
しき【史記】
中国の二十四史の一。黄帝から前漢武帝までの二千数百年にわたる通史。前漢の司馬遷撰。本紀12・表10・書8・世家(せいか)30・列伝70の全130巻。紀伝体の祖で、注釈書が多数ある。
し‐き【私記】
個人として記したもの。私的な記録。