にえ【贄/牲】
1 神に供えるささげ物。また、天子に献上する魚や鳥などの食物。その年の新穀などを奉るのにもいう。 2 進物。贈り物。会見のときの礼物。「かの歌女もし我心に協(かな)わば、我はこれを—にせん」〈鴎...
にえうみ‐の‐しんじ【贄海の神事】
伊勢の皇大神宮で、月次祭(つきなみのまつり)が行われる6月と12月の15日に、阿原木神崎で贄とする牡蠣(かき)・水松(みる)などを採取した神事。明治初年廃止。
にえ‐どの【贄殿】
1 大嘗会(だいじょうえ)のとき、悠紀(ゆき)・主基(すき)の内院において神供(じんく)を納めておく殿舎。 2 宮中の内膳司(ないぜんし)にあって諸国から献上の贄を納めておく所。 3 貴人の家で...
にえ‐びと【贄人】
贄にする魚や鳥などをとる人。「誰が—ぞ鴫(しぎ)突き上る」〈神楽・薦枕〉