愚痴(ぐち)の闇(やみ)
愚かで道理のわからないことを闇にたとえていう言葉。
げけ‐みょうあん【下化冥闇】
《衆生の迷いを闇にたとえた語》「下化衆生(げけしゅじょう)」に同じ。
こいじ‐の‐やみ【恋路の闇】
「恋の闇(やみ)」に同じ。「—の一寸先見えぬ所をそばから見て」〈浄・反魂香〉
こい‐の‐やみ【恋の闇】
恋のために理性を失っている状態をたとえていう語。恋の闇路(やみじ)。
恋(こい)は闇(やみ)
恋は人の理性を失わせるということのたとえ。また、恋の逢瀬(おうせ)には暗闇が好都合の意にも用いる。「—といふ事を知らずや」〈浮・一代男・一〉
こく‐あん【黒闇/黒暗】
1 くらやみ。暗黒。また、仏教で、迷いの闇。「三塗(さんづ)の—ひらくなり」〈三帖和讃〉 2 「黒闇天」の略。 3 「黒闇地獄」の略。
こく‐あんあん【黒暗暗/黒闇闇】
[名]墨を流したようにまっくろなこと。まっくらなこと。「天下を悪魔の巣窟と見て、—の中に彷徨し」〈一葉・うもれ木〉 [ト・タル][文][形動タリ]まっくろなさま。また、まっくらなさま。「—た...
こころ‐の‐やみ【心の闇】
1 心の平静を失って、理非の分別がつかなくなること。「よもすがら月を見顔にもてなして—に迷ふころかな」〈山家集・中〉 2 親が子を思う情に引かされて迷う心。「—晴れ間なく、嘆きわたり侍りしままに...
こした‐やみ【木下闇】
「木(こ)の下闇」に同じ。《季 夏》「須磨寺や吹かぬ笛きく—/芭蕉」
このした‐やみ【木の下闇】
木が茂って、その下が暗いこと。また、その所。こしたやみ。《季 夏》「霧雨に—の紙帳かな/嵐雪」