いい‐ぶん【言(い)分】
1 主張したい事柄。特に、言い訳や異議・非難。「—を通す」「双方の—を聞く」 2 口論。口げんか。「此方の家さへ開けて下さるれば、—する事もござらぬ」〈浮・織留・四〉
いい‐ほぐ・す【言ひ解す】
[動サ四] 1 事情を説明して、人の誤解を解く。弁明する。「丸が非道をつつまんため…よしなき事を—・さば」〈浄・浦島年代記〉 2 反対する。非難する。「この岩永は呑み込まぬ不埒(ふらち)不埒と—...
いい‐ぼ【飯粒】
1 めしつぶ。「—して、もつ(=魚ノ名)釣る」〈土佐〉 2 《形がめしつぶに似ているところから》いぼ。〈新撰字鏡〉
いい‐まえ【言(い)前】
1 言い方。話しぶり。口まえ。「欽哉にしては実着(じっちゃく)過ぎた—なのに」〈風葉・青春〉 2 言い訳。口実。「民子は母の病気を—にして行かない」〈左千夫・野菊の墓〉
いい‐まか・す【言(い)負かす】
[動サ五(四)]言い争って相手に勝つ。言い伏せる。「妹にはいつも—・される」
いい‐まが・う【言ひ紛ふ】
[動ハ下二]言いまちがえる。「賀茂の岩本、橋本(ノ祭神)は、業平、実方なり。人の常に—・へ侍れば」〈徒然・六七〉
いい‐まぎら・す【言(い)紛らす】
[動サ五(四)]話題を転じてその場をごまかす。言い紛らわす。「—・してその場を切り抜ける」
いい‐まぎらわ・す【言(い)紛らわす】
[動サ五(四)] 1 「いいまぎらす」に同じ。「何のかのと—・す」 2 人が話している途中から口をはさんで、話を乱す。「小さき子供などの侍るが、言(こと)あやまりしつべきも、—・して」〈源・夕顔〉
いい‐まく・る【言い捲る】
[動ラ五(四)]相手が口出しできないくらいに口早に勢いこんで話す。まくし立てる。「自分の意見を—・る」
いい‐ま・ける【言(い)負ける】
[動カ下一][文]いひま・く[カ下二]言い争って負ける。言い負かされる。「口げんがで—・ける」