心(こころ)留(と)ま・る
1 ある物に強く心が引かれる。気に入る。「山水に—・り侍りぬれど」〈源・若紫〉 2 あきらめきれなくなる。未練が残る。「—・ることなくて、極楽にも心清く参り侍るべき」〈栄花・鶴の林〉
こご・る【凝る】
[動ラ五(四)] 1 液体状のものが、冷えたり凍ったりして凝固する。「魚の煮汁が—・る」「食うものはなくなった。水筒の水は—・ってしまった」〈黒島・渦巻ける烏の群〉 2 手足がかじかんで、自由が...
こころ‐の‐やみ【心の闇】
1 心の平静を失って、理非の分別がつかなくなること。「よもすがら月を見顔にもてなして—に迷ふころかな」〈山家集・中〉 2 親が子を思う情に引かされて迷う心。「—晴れ間なく、嘆きわたり侍りしままに...
こぐらか・る
[動ラ五(四)] 1 糸などがからまって解けなくなる。もつれる。こんがらかる。「桃か桜か—・った様な枝風(えだぶり)のが」〈小杉天外・魔風恋風〉 2 物事が複雑に入り組む。紛糾する。こんがらかる...
こころおき‐なく【心置き無く】
[副]遠慮気がねなく。心残りなく。安心して。「—話し合う」「—出発できる」
こころ‐ぼそ・い【心細い】
[形][文]こころぼそ・し[ク] 1 頼るものがなく不安である。「一人だけで行くのは—・い」「たくわえが—・い」⇔心強い。 2 何となく寂しく感じられる。ものさびしい。「松の梢吹く風の音—・くて...
こお・る【凍る/氷る】
[動ラ五(四)] 1 液体、特に水が低温のため凝結して固体の状態になる。「池が一面に—・る」《季 冬》 2 外気などがひどく冷たく感じられる。「冬の朝の—・った空気」 3 寒さや恐ろしさのために...
こじ・れる【拗れる】
[動ラ下一][文]こじ・る[ラ下二] 1 物事がもつれて、うまく進まなくなる。「交渉が—・れる」 2 病気が治らなくて長引く。「風邪が—・れる」 3 ねじける。「気持ちが—・れる」
こじん‐さいせい【個人再生】
債務を返済できなくなる前に、弁済計画を立てて裁判所に申し立てることによって債務を圧縮する、民事再生法に規定された手続き。個人事業主やサラリーマンなどの個人債務者を対象とする制度で、自己破産するこ...
鐺(こじり)が詰(つ)ま・る
《鐺が詰まると刀の抜き差しがならなくなるところから》借金の払いができず動きがとれなくなる。「当たる所が嘘八百、いかう—・ってきた」〈浄・冥途の飛脚〉