やま‐かた【山方】
《「やまがた」とも》 1 山のある地方。 2 《「やま」は比叡山のこと》比叡山延暦寺にかかわること。また、延暦寺の僧たち。「御念仏の僧ども、—、奈良方」〈栄花・楚王の夢〉
山(やま)片付(かたつ)・く
山のすぐ近くにある。片方が山に接している。「雪をおきて梅をな恋ひそあしひきの—・きて家居せる君」〈万・一八四二〉
やま‐かっこ【山括弧】
文章表記中などで用いる‹ ›や« »の記号。引用や語の強調などに使う。山パーレン。ギュメ。ギメ。→括弧
やま‐から【山柄】
山のようす。その山の風格。「み吉野の吉野の宮は—し貴(たふと)くあらし」〈万・三一五〉
やま‐かわ【山川】
1 山と川。山や川。 2 山の神と川の神。「—も依りて仕ふる神の御代かも」〈万・三八〉 3 白酒のこと。山川酒。「玉川は箱—は樽へ入れ」〈柳多留・六六〉
やまかわ【山川】
姓氏の一。 [補説]「山川」姓の人物山川菊栄(やまかわきくえ)山川健次郎(やまかわけんじろう)山川登美子(やまかわとみこ)山川均(やまかわひとし)山川方夫(やまかわまさお)
やまかわ‐けんじろう【山川健次郎】
[1854〜1931]物理学者・教育家。福島の生まれ。米国に留学後、東大で物理学を教授。東大総長・九大総長・京大総長・枢密顧問官を歴任。
やまがわ‐わん【山川湾】
鹿児島県の薩摩半島南東端にある湾。約6400万年前に始まった火山活動によって形成された火口跡。西に連なる鰻池や池田湖とともに「池田・山川」として活火山に指定されている。
やま‐かん【山勘】
勘でやまをはること。また、その勘。あてずっぽう。「—で答える」
やま‐かんむり【山冠】
漢字の冠の一。「岩」「崩」などの「山」の称。山偏とともに「山」の部首に属する。