なか‐に【中に】
[副]中でも特に。とりわけ。「—すぐれてをかしげなる所を聞こゆるぞかし」〈落窪・二〉
中(なか)に立(た)・つ
両者の間に入って世話をする。仲介する。「—・って話をまとめる」
中(なか)に就(つ)いて
《「就中」の表記の訓読から生じたもの》その中でもとりわけ。なかんずく。「世の中といふもの、…定まりたる事侍らね、—も女の宿世(すくせ)はいと浮かびたるなむあはれに侍る」〈源・帚木〉
なか‐には【中には】
[連語]多くの中でいくらかは。「がらくたばかりだが、—掘り出し物もある」
中(なか)に入(はい)・る
仲裁する。また、仲介する。「—・って話をまとめる」
なか‐にも【中にも】
[連語]多くの中でとりわけ。なかでも。「どれも秀作だが、—この小品は珠玉だ」