ながおか‐きょう【長岡京】
京都府向日(むこう)市・長岡京市付近にあった桓武天皇造営の都。延暦3年(784)に平城京からここに移った。同13年(794)平安京に遷都。 京都府南部の市。京都・大阪の中間にあり、宅地化が著...
ながら‐の‐はし【長柄の橋】
長柄あたりにあった橋。現在の長柄橋付近にあったといわれる。[歌枕]「難波なる—もつくるなり今は我が身を何にたとへむ」〈古今・雑体〉
ながれ‐も【流れ藻】
海面付近に浮かんで漂流する海藻や海草。日本周辺ではホンダワラ類が多く、海流に乗って移動し、魚類の産卵場や稚魚の隠れ場所としても利用される。
なぐさ‐の‐はま【名草の浜】
和歌山市南部、紀三井(きみい)寺付近の浜。[歌枕]「海人(あま)の刈るみるめを波にまがへつつ—を尋ねわびぬる」〈新古今・恋一〉
な‐こく【奴国】
弥生時代、現在の福岡市付近にあった小国名。「後漢書」東夷伝に、朝貢した奴国が印綬を賜った記事がある。なのくに。わのなこく。→漢倭奴国王印(かんのわのなのこくおうのいん)
なこそ‐の‐せき【勿来の関】
いわき市勿来町付近にあった古代の関所。常陸(ひたち)・陸奥(むつ)の国境にあり、白河の関・念珠(ねず)ヶ関とともに奥羽三関の一。はじめ菊多の関とよばれた。[歌枕]「吹く風を—と思へども道も狭(せ...
なご【奈呉/奈古/那古/名児】
大阪市住吉区の住吉大社の西にあった海岸付近の古名。[歌枕]「住吉(すみのえ)の—の浜辺に馬立てて玉拾(ひり)ひしく常忘らえず」〈万・一一五三〉 富山県新湊(しんみなと)市の放生津江(ほうじょ...
なす‐かざんたい【那須火山帯】
北海道南西部から奥羽山脈、栃木県の那須岳を経て、長野県東部の浅間山付近まで続く火山帯。
なだ‐ぶね【灘船】
摂津国灘付近の沖を通う船。また、江戸時代、酒や米などを積んで運んだ灘の廻船。
なとり‐がわ【名取川】
宮城県中南部を東流する川。奥羽山脈の二口峠付近に源を発し、仙台市と名取市の境で仙台湾に注ぐ。流域に秋保(あきう)温泉がある。[歌枕]「陸奥(みちのく)にありといふなる—なき名とりては苦しかりけ...