かくりん‐じ【鶴林寺】
兵庫県加古川市にある天台宗の寺。山号は刀田山(とたさん)。秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子の命で建立したと伝えられ、平安中期ごろの創建。もと、法相・三論兼宗。本堂・太子堂は国宝。刀田の太子。
か‐けつ‐とう【火血刀】
火途(かず)・血途(けつず)・刀途(とうず)の三途(さんず)。地獄・畜生・餓鬼の三悪道のこと。「かくて空(むな)しく命終はりなば、—の苦果」〈平家・一〇〉
かご‐つるべ【籠釣瓶】
《水もたまらないということから、切れ味のよさを連想させる謎(なぞ)言葉》よく切れる刀。
かざり‐たち【飾り太刀】
節会(せちえ)・御禊(ごけい)・行幸などのとき、五位以上の官人が束帯につけた儀仗(ぎじょう)用の太刀。鞘(さや)を紫檀(したん)・沈(じん)などで作り、蒔絵(まきえ)や金銀で飾った。かざたち。
かざりたち‐だい【飾り太刀代】
内宴・節会などの盛儀に、飾り太刀の代用とする儀仗の太刀。かざたちだい。
かじ【鍛冶】
《「かねう(金打)ち」から「かぬち」「かんぢ」「かぢ」と変化した語》鉄などの金属を熱して打ち鍛え、種々の器物をつくること。また、その職人。「刀(かたな)—」
かず‐うち【数打ち】
大量に製作した粗末な刀剣。数打ち物。
かたし【片し/片足】
《「かたあし(片足)」の音変化》 1 二つあるもののうちの一つ。片方。「薩摩下駄の—も投散されたる中に」〈紅葉・金色夜叉〉 2 一方の足。片足(かたあし)。「お里は踏脱(くつぬぎ)へ—おろして」...
かたて‐うち【片手打ち】
[名・形動ナリ] 1 刀を片手で持って切りつけること。片手切り。片手なぐり。「—に打ちけるが」〈太平記・二〉 2 「片手落ち」に同じ。「吟味もなされず、—のなされやう」〈浄・歌念仏〉
かたて‐じょうだん【片手上段】
片手に刀を持って上段に構えること。