たいようせい‐はいえん【大葉性肺炎】
一つの肺葉全体が冒される肺炎。肺炎双球菌か肺炎桿菌(かんきん)の感染により、せき・たん・高熱・呼吸困難・胸痛などの重い症状を呈する。クループ性肺炎。クルップ性肺炎。
たぞうき‐ふぜん【多臓器不全】
生命の維持に必要な複数の臓器の機能が連鎖的に低下した状態。腎臓・呼吸器・肝臓・血液系・心血管系(循環器系)・消化器・神経系のうち二つ以上が同時または連続して機能不全に陥った、致命的状態をいう。重...
たんかん‐えん【胆管炎】
胆管に起こる炎症。急性であることが多い。発熱と黄疸、右上腹部の痛みを伴う。大部分は大腸菌などの細菌が感染して起こる。重症になると敗血症を生じ、命にかかわることがある。
たん‐そ【炭疽】
1 炭疽菌の感染によって起こる人畜共通の感染症。血液の中で菌が増殖し、敗血症を起こす。主に牛・馬・羊・豚に伝染し、人に感染することもある。日本では家畜伝染病予防法の監視伝染病(家畜伝染病)、人間...
たん‐どく【丹毒】
皮膚の外傷などから連鎖状球菌が感染して起こる真皮の炎症。顔や手足に多く、境界のはっきりした赤い腫(は)れができ、熱感や痛みを伴う。ペニシリンが有効。
たんのう‐えん【胆嚢炎】
胆嚢の炎症。大腸菌などの細菌感染や胆石などが原因で起こり、右上腹部の激痛や吐き気・黄疸(おうだん)などの症状がみられる。
だつずい‐しっかん【脱髄疾患】
神経線維(軸索)の髄鞘(ずいしょう)に起こる病気の総称。アレルギー・自己免疫・ウイルス感染などが原因で生じる。多発性硬化症・急性散在性脳脊髄炎など。
チクングニヤ‐ねつ【チクングニヤ熱】
チクングニヤウイルスの感染によって起こる感染症。感染症予防法の4類感染症、検疫法の検疫感染症の一。4日から7日の潜伏期ののち、高熱が出て関節が激しく痛む。致死率は低い。アフリカ中南部、インド、東...
ちつ‐えん【膣炎】
膣の炎症。帯下(たいげ)の増加が主症状で、カンジダ・トリコモナス・淋菌(りんきん)や大腸菌などの感染によることが多い。
チモール‐しじょうちゅう【チモール糸状虫】
インドネシアに分布する糸状虫。主にハマダラカ属の蚊を介して人に感染し、リンパ系フィラリア症を起こす。