ふだ‐しょ【札所】
巡礼者が参拝のしるしとして、札を納めたり受け取ったりする所。三十三所の観音の霊場、八十八所の弘法大師の霊場など。
ふだ‐せん【札銭】
1 江戸時代、振り売り許可の札を受けたときに納めた金銭。 2 「木戸銭(きどせん)」に同じ。「諸見物の—を売りけるに」〈浮・永代蔵・四〉
ふだ‐つき【札付き】
1 札がついていること。特に、商品に正札がついていること。また、そのもの。 2 定評のあること。特に、悪い評判が定着していること。また、その人。「—の悪党」 [補説]良い評判は「折り紙付き」という。
ふだ‐どめ【札止め/札留め】
1 劇場などで、満員のため入場券の発売を止めること。「—の盛況」 2 立ち入り・通行などを禁止する札を立てること。
ふだ‐の‐つじ【札の辻】
江戸時代、官の制札を立てた辻。現在、多く地名として残る。
ふだ‐ば【札場】
1 芝居小屋の札売り場。 2 「高札場(こうさつば)」に同じ。
ふだ‐ばこ【札筥】
1 聞香(ききこう)の競技で、各香名を記した札を入れる箱。 2 守り札を入れる箱。
ふだ‐もの【札物】
1 大小の刀で、保証の札のついたもの。 2 入札によってさばいた諸藩の産物。 3 カルタ賭博(とばく)。
ふだ‐われ【札割れ】
入札で、応募が少ないなどの理由で応札額が予定した入札額に達しないこと。特に、日本銀行が金融調節のための公開市場操作を実施する際に、金融機関からの申し込み金額が、日本銀行の入札予定額に達しないこと...
ふみた【札/簡】
《「ふみいた(文板)」の音変化》ふだ。「広さ一尺許(ばか)りの板の—あり」〈霊異記・下〉