かん【緩】
[形動][文][ナリ]物事の進行がゆったりしているさま。「或いは急に、或いは—に遠慮なく駆け廻る」〈緑雨・油地獄〉
かん【緩】
[常用漢字] [音]カン(クヮン)(漢) [訓]ゆるい ゆるやか ゆるむ ゆるめる ゆとりがある。ゆったりとしている。ゆるくする。「緩急・緩衝・緩怠・緩慢・緩和・緩下剤/弛緩(しかん)」 [名の...
かん‐かい【寛解/緩解】
[名](スル)病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌(がん)や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善さ...
かん‐かん【緩緩】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆるやかなさま。急がないさま。ゆったり。「遅々として往き、—として歩し」〈鉄腸・雪中梅〉
かん‐きゅう【緩急】
1 ゆるやかなことと、急なこと。遅いことと、速いこと。ゆるいことと、厳しいこと。「—をつける」「—自在の投球」「—よろしきを得る」 2 《「緩」は語調を整えるだけの語》差し迫った事態。危急の場合...
かん‐きゅう【緩球】
野球で、ゆるく投げた球。スローボール。
かんきゅう‐きごう【緩急記号】
楽曲の演奏速度をゆるやかにしたり速くしたりすることを示す発想記号。
かんきゅう‐しゃ【緩急車】
事故などに備え、車両の一部に手動の制動機などを取り付けた客車・貨車。列車の最後尾などに連結する。
かん‐きょう【緩頰】
1 顔色をやわらげること。また、顔色をやわらげておだやかに話すこと。 2 《「緩頰を煩わす」の意から》自分のことを、それとなく他人に話してもらうこと。「坂井夫人の為に—の労を取ったのだ」〈鴎外・青年〉
緩頰(かんきょう)を煩(わずら)わ・す
他のことにかこつけて、それとなく自分のことを話してもらう。