ねい‐しゃ【佞者】
《「ねいじゃ」とも》「佞人(ねいじん)」に同じ。「朝廷を軽蔑する—の為に退けられ」〈和田定節・春雨文庫〉
ねじけ‐もの【拗け者】
「拗け人(びと)」に同じ。
ねだれ‐もの【強請れ者】
物をねだる人。言いがかりをつけてゆする人。ねだりもの。「—か知らぬ、粗相をすな」〈浄・阿波鳴渡〉
ねち‐もの【ねち者】
ごたごた言って人を困らせ、ゆする者。ねだり者。「こなさんが親ぢゃと言うてござっては、—に成ります」〈伎・壬生大念仏〉
ねび‐もの【ねび者】
大人びた人。老成した人。「兄十郎は—にて粗忽せぬ生まれ付き」〈浄・会稽山〉
ねれけ‐もの【練れ気者】
世なれた人。世間ずれして、ずるい人。「天道のお引合せを看板に、べったり附けた—」〈伎・戻橋脊御摂〉
ねれ‐もの【練れ者】
「練れ気者」に同じ。
ねんき‐もの【年季者】
年季奉公をする者。
ねん‐しゃ【念者】
《「ねんじゃ」とも》いろいろ気をくばって物事をする人。念入りな人。
ねん‐じゃ【念者】
男色関係で、兄分の者。念人。「われも江戸に置いたらば—のある時分ぢゃが」〈浮・五人女・四〉