のうがく‐どう【能楽堂】
能楽を上演するための劇場。能舞台・楽屋・見所(けんじょ)(観客席)などを備える。
はし‐がかり【橋懸(か)り/橋掛(か)り】
1 能舞台で、舞台と鏡の間とをつなぐ能役者の通路。舞台に向かって左手後方に欄干のある橋のように掛け渡されている。 2 初期の歌舞伎舞台で1にあたるもの。下手奥の役者の出入り口をさした。
はやし‐ざ【囃子座】
能舞台で、後座(あとざ)の手前の、本舞台にいちばん近い部分。囃子方が位置して演奏する所。
ひのき‐ぶたい【檜舞台】
1 檜材で床を張った舞台。能舞台や大劇場の舞台。 2 自分の手腕を人々に見せる晴れの場所。「日本一を争う—に立つ」「国際政治の—を踏む」
ふえ‐ざ【笛座】
能舞台で、笛方の座る場所。囃子(はやし)座のうち、舞台に向かっていちばん右側。
ふえ‐ばしら【笛柱】
能舞台で、本舞台の四隅の柱のうち、舞台に向かって右手奥にある柱。笛座のわきの柱。
まく‐ぎわ【幕際】
1 能舞台で、橋懸かりまたは鏡の間の揚げ幕に接する所。 2 芝居などで、幕が下りようとしている時。終演間際。
まつ‐ばめ【松羽目】
《松を描いた羽目板の意》歌舞伎の大道具の一。能舞台を模して、正面に老松、左右の袖に竹を描いた羽目板模様の張り物。
めつけ‐ばしら【目付柱】
能舞台の向かって左側手前の柱。演者が動作の目印とする。見付柱。
ものみ‐まど【物見窓】
1 城・家・乗り物などで、外を見るために設けた窓。 2 能舞台で、鏡の間の幕口に向かって右側の壁にある連子窓。舞台のようすを見るためのもの。嵐窓(あらしまど)。奉行窓。