ふな‐がかり【船掛(か)り/船繋り】
[名](スル)船を岸につなぎとめること。船を停泊させること。また、その場所。「河口に—する」
ふな‐がく【船楽】
船の中で音楽を演奏すること。また、その音楽。「新しく造られたる船ども、さし寄せさせて御覧ず…。—いとおもしろし」〈紫式部日記〉
ふな‐がた【船形/舟形】
船の形。また、船の形を模したもの。「—の花器」
ふながた‐こうはい【舟形光背】
仏像の光背で、船首を上にして舟を縦に立てた形に似るもの。舟後光(ふなごこう)。
ふながた‐せっかん【舟形石棺】
古墳時代の石棺の一種。石をくりぬいて作ったもので身と蓋(ふた)とから成り、形が和船に似る。運搬のための縄かけの突起を備える。
ふながた‐もっかん【舟形木棺】
古墳時代の木棺の一種。丸太を縦に二つに割って中をくり抜いて作り、身と蓋(ふた)とからなる。身の両端を削り、舟の形に似るところからの名。
ふながた‐やま【船形山】
宮城・山形両県にまたがる山。標高1500メートル。山頂付近に火口湖の鏡ヶ池がある。名の由来は、宮城側から見た山稜が船を伏せた形に似ていることから。山形では御所(ごしょ)山とよばれる。
ふな‐ぎ【船木】
船をつくるための材木。船材。「とぶさ立て足柄山に—伐(き)り」〈万・三九一〉
ふな‐ぎお・う【船競ふ】
[動ハ四]船をこぎきそう。「船並(な)めて朝川渡り—・ひ夕川渡る」〈万・三六〉
ふな‐ぎみ【船君】
1 船長(ふなおさ)。 2 船旅の長である人。「—なる人、波を見て」〈土佐〉