言葉(ことば)を呑(の)・む
感動や驚きのために、また、相手の気持ちを察して、言おうとしたことが言えなくなる。「相手のあまりの変わりように—・む」
言葉(ことば)を挟(はさ)・む
人の話の途中で口をきく。口出しをする。ことばをさしはさむ。「横から—・む」
言葉(ことば)を卑(ひく)く◦する
へりくだって物を言う。「—◦してお願いにあがる」
こと‐ふ・る【事旧る/言旧る】
[動ラ上二]古くさくなる。古めかしくなる。言い古される。「みな源氏物語、枕草子などに—・りにたれど」〈徒然・一九〉
こと‐ぶれ【事触れ/言触れ】
1 物事を世間に広く告げ知らせること。また、そのもの。「春の—」 2 「鹿島(かしま)の事触れ」に同じ。《季 新年》
こと‐ほぎ【寿ぎ/言祝ぎ】
《上代は「ことほき」》ことほぐこと。言葉で祝うこと。祝賀。「新年の—」
こと‐ほ・ぐ【寿ぐ/言祝ぐ】
[動ガ五(四)]《上代は「ことほく」》喜びや祝いの言葉を述べる。言葉で祝賀する。「古希を—・ぐ」
こと‐む・く【言向く】
[動カ下二]背いた者を説得して自分に従わせる。平定する。「ちはやぶる神を—・けまつろはぬ人をも和(やは)し」〈万・四四六五〉
言(こと)も疎(おろ)か
言うまでもないが。言わずと知れたことだが。もちろん。「—や、清和天皇十代の御末、鎌倉殿の御弟、九郎大夫判官殿ぞかし」〈平家・一一〉
言(こと)悖(もと)りて出(い)ずればまた悖(もと)りて入(い)る
《「礼記」大学から》他人に向かって道理に反した言葉を言えば、他人から道理に反した言葉で報いられる。