じんこうき【塵劫記】
江戸前期の和算書。吉田光由著。寛永4年(1627)刊。中国の「算法統宗」を手本として、計量法・計算法などをわかりやすく説明したもの。のちには算術書の代名詞ともなった。
じんこっ‐き【人国記】
1 日本全国の地理・風俗・人情などを国別に書き記した書物。 2 国別または府県別に、その地方出身の著名な人物を評論した記事、または書物。 地誌。著者・成立年未詳。2巻。室町末期の成立か。元...
じんのうしょうとうき【神皇正統記】
南北朝時代の史論書。北畠親房著。延元4=暦応2年(1339)成立。興国4=康永2年(1343)改訂。日本建国の由来から後村上天皇までの事跡を示し、南朝の正統性を論じたもの。
すずめよこちょうねんだいき【雀横丁年代記】
《原題、(ドイツ)Die Chronik der Sperlingsgasse》ラーベの処女小説。1856年刊。下町の庶民の生活を年代記風に描いた群像劇。
せいいきすいどうき【西域水道記】
中国の地理・歴史書。5巻。清の徐松撰。1823年刊。天山南路・天山北路の地理や歴史を、実地調査をもとに、水系を中心に記述したもの。
せいしき【西使記】
中国の地理書。1巻。元の劉郁撰。1263年成立。1259年西域に派遣された常徳の軍に加わったときの紀行文。
せいすいき【盛衰記】
「源平盛衰記」の略称。
せいしょうき【西廂記】
⇒せいそうき
せいそうき【西廂記】
中国、元代の戯曲。全21幕。王実甫(おうじっぽ)著。鶯鶯と張君瑞(張生)の恋物語。唐の元稹(げんしん)の伝奇小説「会真記(鶯鶯伝)」の悲恋を、歌唱を伴う語り物(諸宮調)とした金の董解元(とうかい...
せいりょうき【清良記】
近世の軍記物。伊予国宇和郡の戦国武将土居清良の一代記。30巻。土居水也著。成立年代は戦国末から近世前期にかけて諸説ある。第7巻「親民鑑月集」は農書として著名。