べん‐ち【弁知/辨智】
[名](スル)わきまえ知ること。思慮分別のあること。「已に道義をしも—したれば」〈逍遥・小説神髄〉
べん‐てん【弁天/辯天/辨天】
「弁才天」の略。 《から転じて》美しい女性。
べん‐べつ【弁別/辨別】
[名](スル)物事の違いをはっきりと見分けること。識別。「理非を—する」
べんむ‐かん【弁務官/辨務官】
保護国・植民地などに派遣され、政治・外交の指導や事務の処理に当たる官吏。
べん‐めい【弁明/辯明/辨明】
[名](スル) 1 事情などを説明してはっきりさせること。「事のやむなきを—する」 2 他人の非難などに対して、言い開きをすること。「—の余地がない」「失言を—する」
べん‐り【弁理/辨理】
[名](スル)物事を判別して適切に処理すること。「文書印契の事を—しけり」〈中村訳・西国立志編〉
わい‐だ・む【弁別む/辨別む】
[動マ下二]《「わきだむ」の音変化。古くは「わいたむ」とも》区別する。弁別する。「など是ほどの事—・めぬぞ」〈読・雨月・蛇性の婬〉
わい‐だめ【弁別/辨別/分別】
《「わきだめ」の音変化。古くは「わいため」とも》区別。差別。けじめ。「貴賤の言語に—なく」〈逍遥・小説神髄〉
わきま・う【弁ふ/辨ふ】
[動ハ下二]「わきまえる」の文語形。
わきまえ【弁え/辨え】
1 物事の違いを見分けること。弁別。「前後の—もなく酔いつぶれる」 2 道理をよく知っていること。心得。「—のない人」 3 つぐない。弁償。「おのれが金千両を負ひ給へり。その—してこそ出で給はめ...