うめ‐ごよみ【梅暦】
《梅の花の咲くのを見て春を知るところから》梅の花。「頃しも春の—、れんじに開く鉢植の、花の香かほる風寒み」〈人・梅児誉美・初〉 「春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)」の略称。
うめさお‐ただお【梅棹忠夫】
[1920〜2010]民族学者。京都の生まれ。はじめ動物学を専攻したが、モンゴルやカラコルムなどでのフィールドワークを経て民族学・文化人類学の研究に移行。国立民族学博物館の設立に尽力、初代館長と...
うめざき‐はるお【梅崎春生】
[1915〜1965]小説家。福岡の生まれ。海軍での体験を通して人間の心理を追究し、戦後文学の代表者の一人となった。「ボロ家の春秋」で直木賞受賞。他に「桜島」「日の果て」「幻化」など。
うめ‐ざら【梅皿】
梅の花の形をした、白色の皿。水彩画を描く際などに、絵の具を溶いたり調合したりするために用いる。
うめざわ‐はまお【梅沢浜夫】
[1914〜1986]微生物化学者。福井の生まれ。東大教授。ザルコマイシン・カナマイシンなど抗生物質を多数発見。文化勲章受章。
うめ‐しごと【梅仕事】
6月ごろ、その年に収穫した梅の実を使って、梅酒や梅干しなどをつくること。
うめ‐しゅ【梅酒】
青梅を焼酎(しょうちゅう)と氷砂糖、またはみりんに漬けて造った果実酒。梅焼酎。うめざけ。ばいしゅ。《季 夏》「貯へておのづと古りし—かな/たかし」
うめ‐ず【梅酢】
梅の実を塩漬けにしたときに梅から出る酸味の強い汁。白梅酢ともいい、下痢止めや色止め、漬物に用いる。赤ジソの葉を加えたものは赤梅酢といい、梅干しのほかショウガ・大根・カブなどの色漬けに用いる。
うめず‐かずお【楳図かずお】
[1936〜 ]漫画家。和歌山の生まれ。本名、一雄。日本における恐怖漫画を確立。精巧なタッチと独特な世界観で人間の深層に潜む闇を描き出して絶大な人気を得る一方で、「まことちゃん」などのギャグ漫画...
うめ‐ぞめ【梅染(め)】
1 紅梅の樹皮や根を煎(せん)じた汁で染めること。また、染めたものやその色。赤みのある茶色のものを赤梅、黒ずんだ茶色のものを黒梅という。 2 「梅襲(うめがさね)」に同じ。