ひさく‐がた【柄杓形】
1 ひしゃくのような形。また、そのもの。 2 塔の九輪(くりん)などの上に置く火炎のついた宝珠。「吉野の郡の現光寺の塔の—には」〈今昔・一一・五〉
ひさくに【久国】
鎌倉前期、山城の刀工。粟田口国家の子。後鳥羽院の番鍛冶となり、「師徳鍛冶」を拝命。現存する作品は、国宝・重文に指定されている。生没年未詳。
ひさ・ぐ【拉ぐ】
[動ガ四]押しつぶす。ひしぐ。「かれが手をにぎり—・ぎ給ふにより、骨くだけ」〈戴恩記〉 [動ガ下二]押されてつぶれる。ひしゃげる。「家の—・げける時」〈撰集抄・七〉
ひさ・ぐ【塞ぐ】
[動ガ四]ふさぐ。閉じる。「目を—・ぎて我が身をだも見ず」〈海道記〉
ひさ・ぐ【提ぐ】
[動ガ下二]《「ひ(引)っさ(下)ぐ」の促音の無表記から》手に下げて持つ。ひっさげる。「そちは香炉を—・ぐる子ならずや」〈鴎外訳・即興詩人〉
ひさげ【提子/提】
《動詞「ひさ(提)ぐ」の連用形から》銀・錫(すず)製などの、鉉(つる)と注ぎ口のある小鍋形の銚子(ちょうし)。古くは、湯や酒を入れて、持ち歩いたり温めたりするのに用いた。
ひさご【瓠/匏/瓢】
《古くは「ひさこ」とも》 1 ユウガオ・ヒョウタンなどの総称。また、その果実。なりひさご。《季 秋》 2 ヒョウタンの果実を、内部の果肉を取り去って中空にし、乾燥させて容器としたもの。水・酒・穀...
ひさご
江戸中期の俳諧集。1冊。浜田珍碩(はまだちんせき)編。元禄3年(1690)刊。芭蕉とその門人の連句を収める。俳諧七部集の一。
ひさご‐がた【瓠形】
瓠のような形。瓢箪(ひょうたん)形。
ひさご‐ばな【瓠花】
1 瓠1の花。 2 上代、15、6歳の少年が、瓠の花にかたどった髪を額に束ねた髪形。「年少児(わらはみこ)の年十五、六の間は—す」〈崇峻紀〉 3 瓠の花にかたどった造花。髪飾りとし、左右に分かれ...