あん‐じょ【晏如】
[ト・タル][文][形動タリ]安らかで落ち着いているさま。晏然(あんぜん)。「従容(しょうよう)として逼(せま)らず、—として惕(おそ)れず」〈露伴・運命〉
アンジョ【(ポルトガル)anjo】
キリシタン用語で、天使のこと。 [補説]「安所」「安女」「安如」とも書く。
いち‐にょ【一如】
1 仏語。唯一絶対の真理。真如が異なる現れ方をしながら一つのものであること。 2 異ならないこと。一体であること。「物心—」
かくにょ【覚如】
[1271〜1351]鎌倉後期の浄土真宗の僧。親鸞(しんらん)の曽孫。大谷廟堂を本願寺と称し、親鸞の孫如信から相続した三代伝持の血脈を説いて教団統一を図った。著「親鸞伝絵」「報恩講式」「口伝鈔」など。
かつ‐じょ【豁如】
[ト・タル][文][形動タリ]心が大きく小事にこだわらないさま。心のさっぱりとしたさま。「其の意見の異なるにも拘(かかわ)らず互に—たるの有様は」〈竜渓・経国美談〉
きっきゅう‐じょ【鞠躬如】
[ト・タル][文][形動タリ]身をかがめて、つつしみかしこまるさま。「—として用を聞いている」〈円地・女坂〉
きゅう‐じょ【翕如】
[形動タリ]音律や声調などがよくそろっているさま。「—たる声の中に、布留(ふる)の神宝を出だし奉るに」〈太平記・三九〉
きょうにょ【教如】
[1558〜1614]安土桃山時代の浄土真宗の僧。大坂の人。諱(いみな)は光寿。顕如(けんにょ)の長男。石山の合戦で織田信長と戦い、父の死後に本願寺12世を継いだが豊臣秀吉の命で隠退。徳川家康の...
けいえい‐いちにょ【形影一如】
《物の形とその影が常に寄り添うところから》 1 心の善悪がその行いにあらわれることのたとえ。 2 夫婦が仲むつまじいことのたとえ。
けつ‐じょ【欠如/闕如】
[名](スル) 1 必要な物事が欠けていること。「判断力の—」「道徳心が—している」 2 「欠字2」に同じ。