びゃく‐さん【白散】
新しい年の健康を祈って、屠蘇(とそ)酒などとともに元日に服用する散薬。白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・細辛(さいしん)などを刻み、等分に調合したもの。
びゃく‐し【白芷】
1 ヨロイグサの漢名。また、その根。漢方で鎮痛・鎮静薬などに用いる。 2 ハナウドの漢名。
びゃく‐じゅつ【白朮】
キク科植物のオケラやオオバナオケラの根茎。漢方で健胃・利尿薬などに用い、屠蘇散(とそさん)・蚊やりなどの材料ともする。
びゃく‐だん【白檀】
ビャクダン科の半寄生性の常緑小高木。高さ3〜10メートル。幹は直立して分枝し、葉は長卵形で先がとがる。花は鐘形で円錐状につき、黄緑色から紫褐色に変わる。果実は丸く、紫黒色に熟す。材は黄色がかった...
びゃくだん‐こう【白檀香】
ビャクダンの心材から作った香。
びゃくだん‐ゆ【白檀油】
ビャクダンの材を蒸留して得る黄色い油。揮発性で芳香があり、主成分はサンタロール。香料に用いる。
びゃく‐どう【白道】
⇒二河白道(にがびゃくどう)
びゃく‐や【白夜】
⇒はくや(白夜) [補説]書名別項。→白夜
びゃくや【白夜】
村山知義の小説。昭和9年(1934)「中央公論」誌に発表した転向小説。
びゃくやうこう【白夜雨稿】
有島生馬の随筆集。大正13年(1924)刊行。文学・美術論や紀行文、震災の記録など内容は多岐に渡る。