[動サ四]こぼ(毀)つ」に同じ。
  • 「あななひを—・し」〈竹取

[動サ五(四)]

  1. 容器を、うっかりひっくり返したり傾けたりして、中に入っている物を外に出してしまう。また、液体粉末粒状のものを容器などからあふれさせたり、物の間から漏らしたりして外へとり落とす。「水を—・す」「御飯を—・す」「あせって返球を—・してしまう」

  1. 涙などを不覚にも落とす。「思わず涙を—・す」「よだれを—・す」

  1. うれしさなどの感情を表に出す。「笑みを—・す」

  1. 不満や泣き言などを胸に収めておけないでつい人に言ってしまう。ぶつぶつ言って訴える。「愚痴を—・す」「仕事がつまらないと—・す」

  1. すきまから外へはみ出るようにする。見えるようにする。

    1. 「色々の衣 (きぬ) ども—・し出でたる人の」〈・七六〉

[可能]こぼせる

出典:青空文庫

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