[動サ五(四)]果実を実らせる。実を結ばせる。「柿の木が実を—・す」

[動サ五(四)]

  1. 高低・凹凸をなくして平らにする。「グラウンドを—・す」

  1. 平均する。「利益を—・して分配する」

[動サ五(四)]

  1. ある状態環境になれさせる。少しずつ何度も試みて、そのことが当然のことになるようにする。また、うまくやれるかどうか前もって調子をためしたり整えたりする。なじませる。順応させる。「準備運動をして体を—・す」「水に—・す」「履き—・した靴」

  1. 動物訓練して、なつかせる。人になじみ親しむようにする。「鷹 (たか) を—・す」「野生の馬を飼い—・す」

  1. 技芸などを習わせる。練習させる。

    1. 「舞ども—・し、殿の内ゆすりてののしる」〈・若菜下〉

  1. なれすぎてあなどる。横柄になる。

    1. 「すべて人の振る舞ひは重らかに言葉少なにて、人をも—・さず、人にも—・されず」〈十訓抄・一〉

[動サ五(四)]

  1. 音を出すようにする。音をひびかせる。「鐘を—・す」「ブザーを—・す」「指を—・す」

  1. そのことで大変世間の評判をとる。「昔は名投手で—・したものだ」

  1. やかましく言いたてる。「不平を—・す」「非を—・す」

  1. 音を出して放屁する。おならをする。

    1. 「誤りていと高く—・してけり」〈今昔・二八・一〇〉

[可能]ならせる

出典:青空文庫

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