古代中国中心とする東アジア諸国法典とともに国家の基本法典で、のちの行政法訴訟法民法などにあたるすべての規定を含む。日本では飛鳥浄御原 (きよみはら) 令・大宝令・養老令などが順次制定された。実際に全国的に実施されたのは大宝令。→律令

[名]
  1. 二つで一組みとなるものの双方両方。「—の手」「—の目」

  1. 近世まで用いられた重さの単位。1両は1銖 (しゅ) の24倍、1斤 (きん) の16分の1で、約41〜42グラム。

  1. 江戸時代の通貨単位。金1両は慶長小判1枚(4.75匁、約17.8グラム)とし、その4分の1を分、分の4分の1を朱とする。また、金1両に対し銀50匁(のち60匁)、銭4貫を公定相場としたが、実際変動が激しかった。

  1. 薬の重さの単位。1両は4匁。

  1. 布帛2反。

  1. 明治時代、俗に、のこと。

[接尾]助数詞。
  1. 車の台数を数えるのに用いる。「前の3—が脱線

  1. 二つで一組みになっている物を数えるのに用いる。

    1. 「錦御襪 (したうづ) 八—」〈皇太神宮儀式帳

  1. 装束・鎧などを数えるのに用いる。

    1. 「鎧の二三—をもかさねて、たやすう射通し候ふなり」〈平家・五〉

[補説]1は、「輛」とも書く。また、3は「領」の当て字。
  1. 状態・質などがよいこと。「馬場状態は—」

  1. 学校の成績評価で、優の下位、可の上位。三段階評価の中位。

  1. ある事に支払う金銭代金。「入場—」「原稿—」

  1. ある事に使用するもの。材料。しろ。

    1. 「御笏 (おんしゃく) の—とした一位の木(=アララギ)を産するのでも名高い」〈藤村夜明け前

  1. 目的理由。ため。

    1. 「燕 (つばくらめ) のもたる子安の貝を取らむ—なり」〈竹取

中国の国名。

戦国時代魏 (ぎ) の恵王が都を大梁(開封)に移してからのちの称。
南北朝時代南朝の一。502年、蕭衍 (しょうえん) (武帝)が斉の禅譲を受けて建国建康(南京)を都とし、南朝の最盛期を現出したが、548年、侯景の乱以後衰退し、557年、に滅ぼされた。

涼しさ。また、涼しい風。「高原に—を求める」 夏》

中国の国名。五胡十六国のうち、前涼後涼南涼北涼西涼の5国の総称。五涼。

山野鳥獣を捕らえること。狩猟。かり。また、その獲物。「—に行く」「—が少ない」 冬》

  1. 大きな丘。

  1. 天子の墓。日本では、天皇および三后の墓をいう。山陵。みささぎ。→陵墓

  1. 測定対象となり、大小比較可能なもの。質量・長さ・時間個数など。また、測定して得られる数値限度。「—が多い」「—より質」

  1. 論理学で、判断全称判断特称判断かということ。

  1. インド哲学漢訳術語で、知識一般のこと。直接知覚による認識を現量、それを超える対象論証を比量という。

  1. かど。すみ。

    1. 「氷は、あっちこっちの滑かな—を見せて」〈里見弴・大道無門〉

  1. 多面体の、隣り合う二つの面が交わってできる線分

  1. 医学で、比較的長く伸びている隆起した部分。「腸骨—」

《「猟」との混同による慣用読み》魚介などの水産物をとること。すなどり。いさり。また、その獲物。「—に出る」「ニシン—」「昆布—」

[名]
  1. 領有すること。また、領有する土地領分領地。「他国の—となる」「オランダ—」

  1. 律令制で、郡司の官職。長官が大領、次官が少領

[接尾]助数詞。衣類・鎧 (よろい) など、一そろいの物を数えるのに用いる。「両」とも当てて書く。「鎧一—」「式服三—」
  1. 学生・従業員などのための共同宿舎。「会社の—」

  1. 茶室としてつくった小さな建物。数寄屋。また、その名目でつくった江戸の富裕町人の別宅。下屋敷。

  1. 律令制で、多くに属し、職 (しき) より下位司 (し) より上位位置する官司内蔵 (くら) 寮図書 (ずしょ) 寮など。

  1. 僧の住む寺内の建物。また、僧が寄宿して修学する道場

真実。まこと。もっともであること。

契丹 (きったん) (キタイ)族が建てた国。916年、耶律阿保機 (やりつあぼき) 建国。都は上京臨潢府 (じょうけいりんこうふ) 。渤海を滅ぼし、燕雲十六州を奪って版図をモンゴリア・中国東北地方・華北拡大抗争したが、1004年、澶淵 (せんえん) の盟を結んで和睦。1125年、に滅ぼされたが、一族の耶律大石中央アジアに逃れて、西遼を建てた。→カラキタイ

たたりをなす生き霊や死霊。怨霊 (おんりょう) 。

「このごろかくわづらふを、もの問はせつれば、女の—となむ言ひつる」〈宇津保・あて宮〉

旅行行軍などに携帯する食料。糧食。かて。

〈令〉⇒れい

〈霊〉⇒れい

ぎょ

終わること。論文小説などの終わりに用いる。「この項、—」

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