さ【然】
[副]すでにある事物・状態などをうけて、それを指示する語。そのように。そう。「これのみは余りに深く我心に彫りつけられたれば—はあらじと思えど」〈鴎外・舞姫〉 「おまへたちも、必ず—思(おぼ)すゆ...
さ‐あらぬ【然有らぬ】
[連語](多く「体(てい)」「顔」「ようす」などの名詞を伴って用いる)なにげない。なにくわぬ。さらぬ。「—体(てい)であいさつする」
然(さ)有(あ)・り
そうである。そのとおりだ。「人が笠をさすならば我も笠をささうよ、げにも—・り」〈虎明狂・末広がり〉
さ‐かし【然かし】
[連語]《副詞「さ」+終助詞「かし」》相手の話に同意をする語。なるほどそのとおりだ。「—、例は忌み給ふ方なりけり」〈源・帚木〉
さ‐こそ【然こそ】
[副] 1 (あとに推量を表す語を伴って)そのことが十分に推察できるさま。さぞや。さぞかし。「遺族の気持ちは—と察せられる」 2 そのように。「—大人びさせ給へど、いときなき御齢(よはひ)におは...
さあらぬ【▲然有らぬ】
⇒なにげない(何気ない)彼はさあらぬ体で新しいロールスロイスの話をしたHe casually mentioned his new Rolls-Royce.彼はさあらぬ体で講義をつづけた〔平然と〕...
さしたる【▲然したる】
⇒たいした(大した)
さして【▲然して】
⇒それほど(其れ程)この仕事はさして苦にならないThis job is not particularly difficult./This work is not all that strenuous.
さにあらず【▲然に▲非ず】
私が金持ちだと思うだろうが,さにあらずYou probably think that I am rich, but that is not the case.
さりとて【▲然りとて】
yet; for all that; neverthelessさりとて問題をこのまま放っておくわけにもいかないAll the same, we can hardly leave the prob...