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辞書
は‐かい【破戒】
戒律を破ること。受戒者が戒法にそむく行為をすること。⇔持戒。
はかい【破戒】
島崎藤村の小説。明治39年(1906)刊。被差別部落出身の小学校教師、瀬川丑松が、周囲の因習と戦い、父の戒めを破って自己の素性を告白するまでの苦悩を描く。日本自然主義文学の先駆。
はかいさいばん【破戒裁判】
高木彬光の長編推理小説。昭和36年(1961)刊行。弁護士の百谷(ひゃくたに)泉一郎が活躍する法廷ミステリー。
はかい‐そう【破戒僧】
戒律を破った僧。なまぐさ坊主。
はかい‐むざん【破戒無慙】
戒律を破りながら良心に恥じないこと。
breaking [《文》 transgression of] a commandment破戒僧an apostate
はかいむざん【破戒無慙】
戒律を破っているのに、それを恥と思っていないこと。また、そのさま。▽仏教語。「破戒」は、僧侶そうりょが守るべき不殺生ふせっしょう不偸盗ふちゅうとう不邪淫ふじゃいん不妄語ふもうご不飲酒ふおんじゅの五つの戒めを破ること。「慙」は恥じること。「慙」は「慚」とも書く。