1. 岩石の力学的性質とその応用に関する学問であり、土木関係において「岩盤力学」と呼ばれている。土質力学(soil mechanics)と似た概念をもち、岩石の力に対する性質、力が加えられたときの岩石の挙動を研究し、このような岩石の性質や挙動に伴なって生ずるいろいろな問題に取組む学問である。ここにいう岩石とは地殻を構成している大きなmassや塊あるいは破片としての岩石も含まれる。  岩石を材料として物理的性質を研究し、岩石の破壊や破砕の問題を取扱い、岩盤としての強度や挙動、安定などを研究する。岩石破砕技術においても岩石力学的特性や挙動の検討を基礎とする。  岩石力学は基礎的な弾性学、塑性学、鉱物学、岩石学や応用的な鉱山学、土木工学、土質力学、地質学、地球物理学、地震学などと深い関連をもつ。