あら‐あら【荒荒】
[副]《形容詞「あら(荒)し」の語幹を重ねた形》荒々しく振る舞うさま。乱暴なさま。「—と申して追っ帰して候」〈謡・春栄〉
あら‐あら【粗粗】
[副]《形容詞「あら(粗)し」の語幹を重ねた形》詳細、またていねいではなく、大ざっぱに行うさま。だいたい。ざっと。「事情は—申し述べた通りです」
あら‐あら
[感]《感動詞「あら」を重ねた語》感動したり驚いたりしたときに発する語。多く女性が使う。「—、こんなに泥んこになって」
あらあら‐かしこ
《粗略で意を尽くさず恐縮です、の意から》女性が書いた手紙、または女性宛の手紙の最後に書き添える語。かしこ。
あらあら・し【粗粗し】
[形シク]作り方が雑である。粗末である。「布の帽額(もかう)—・しく、御調度どもおろそかに」〈徒然・二八〉