おい‐なお・る【生ひ直る】
[動ラ四]成長するにつれて、悪かったものが改まりよくなる。「人目にすこし—・り給ふかなと見ゆるを」〈源・蜻蛉〉
おい‐な・す【負ひなす】
[動サ四](修飾語を受け)その状態に背負う。「尻籠(しこ)の矢、筈下りに—・して」〈義経記・五〉
おい‐なみ【老い次】
《「なみ」は動詞「な(並)む」の連用形から》年をとること。また、その境遇。老境。老年。「事もなく生き来しものを—にかかる恋にも我はあへるかも」〈万・五五九〉
おいなめ‐も・つ【負ひ並め持つ】
[動タ四]あわせ持つ。一緒に持つ。「我が持てるまそみ鏡に蜻蛉領巾(あきづひれ)—・ちて馬買へ我が背」〈万・三三一四〉
おいなり‐さん【御稲荷さん】
1 稲荷神、また、稲荷神社を敬い親しんで呼ぶ語。「小さい—のある近所に」〈鴎外・雁〉 2 稲荷鮨(ずし)を丁寧にいう語。