おい‐の
[感]応答するときの語。多く女性が用いる。はい。おいのう。「『いやあお千世か』『—』」〈浄・宵庚申〉
おい‐の‐いってつ【老いの一徹】
老人が、自分の決めたことをどこまでも押し通して、他人の意見を聞こうとしないこと。「—に手を焼く」
おい‐の‐いりまい【老いの入舞】
年をとってから最後の一花を咲かせること。「そのまま人の嫌ふ事をも知らで—をし損ずるなり」〈花鏡〉
おい‐の‐かたうど【老いの方人】
老人のために気を吐く人。年寄りの味方。「この人の後には誰にか問はん、などいはるるは、—にて」〈徒然・一六八〉
おい‐の‐くりごと【老いの繰(り)言】
老人が、言ってもしかたのないことを、くどくどと繰り返し言うこと。「—と聞き流す」