尾(お)を泥中(でいちゅう)に曳(ひ)く
《楚王に仕官を求められた荘子が「亀は、殺されて占いの用に立てられて大切にされるよりは、泥の中に尾をひきずってでも生きているほうを望むだろう」と言って断わったという「荘子」秋水の故事から》仕官して...
尾(お)を引(ひ)・く
物事がすんだあとまでも、名残が続く。のちのちまで影響する。「一年前の事件が、今でも—・いている」
尾(お)を振(ふ)・る
《犬が飼い主にこびて尾を振る意から》目上の者のご機嫌をとる。へつらう。
尾(お)を見(み)・せる
《化けた狐(きつね)が尾を出して正体を現す意から》今まで隠していた実態が現れる。やりくりに破綻(はたん)をきたす。尾を出す。「今までは化けたる—・せて、ここも道ふさがり」〈浮・諸艶大鑑・五〉