かき‐ま【垣間】
垣のすきま。「春されば卯の花腐(くた)し我が越えし妹(いも)が—は荒れにけるかも」〈万・一八九九〉
かき‐まぎらわ・す【書き紛らはす】
[動サ四]だれの筆跡かわからないように書く。「そこはかとなく—・したるも」〈源・夕顔〉
かき‐まぎ・る【掻き紛る】
[動ラ下二]紛れて人目につかない。平凡である。「世の常の覚えに—・れたれば」〈源・薄雲〉
かき‐まく・る【書き捲る】
[動ラ五(四)]非常な勢いで文字や文章などを書き続ける。「あちこちに原稿を—・る」
かき‐ま・ず【書き交ず】
[動ザ下二]いろいろなことをまぜて書く。また、いろいろの字体をまぜて書く。「消息文(せうそこぶみ)にも仮名(かんな)といふもの—・ぜず」〈源・帚木〉