風(かぜ)に櫛(くしけず)り雨(あめ)に沐(かみあら)う
《「魏志」鮑勛伝から》「櫛風沐雨(しっぷうもくう)」に同じ。
風(かぜ)に順(したが)いて呼(よ)ぶ
《「荀子」勧学から》風上から風下に向かって呼べば声がよく届くように、勢いに乗じて事を行えば成功しやすいというたとえ。
かぜにそよぐあし【風にそよぐ葦】
石川達三の長編小説。戦時下の出版社の苦悩を描く。「横浜事件」とよばれた言論弾圧事件をモデルにしている。昭和24年(1949)から連載され、前編が昭和25年(1950)刊行、後編が昭和26年(19...
風(かぜ)に付(つ)・く
1 (「付く」が四段活用の場合)風に乗る。「琴(きん)の声—・きてはるかに聞こゆるに」〈源・須磨〉 2 (「付く」が下二段活用の場合)風に託する。「—・けて知らぬ国に吹き寄せられて」〈竹取〉
かぜにつれなきものがたり【風につれなき物語】
鎌倉時代の物語。最初の1巻のみ現存。作者未詳。文永8年(1271)以前の成立とされる。権中納言を主人公に、恋愛と人生のつれなさ、はかなさを描いたもの。風葉集に本書の歌42首を収録。