きねや【杵屋】
長唄三味線方の家名。貞享・元禄(1684〜1704)ごろに始まり現代に至る。諸派に分かれて各々が家元を名のり、六左衛門・六三郎・勝三郎・勘五郎・喜三郎・弥三郎・弥十郎・佐吉・正次郎・六四郎・栄蔵...
きねや【稀音家】
長唄三味線方の家名。11世杵屋六左衛門が稀音家照海と名のったのに始まる。大正15年(1926)3世杵屋六四郎が稀音家と改姓、以後一門の名となる。
きねや‐かんごろう【杵屋勘五郎】
長唄三味線方。 (3世)[1815ころ〜1877]前名、11世六左衛門。通称、根岸の勘五郎。作曲にすぐれ、音曲の故実にも通じていた。「四季の山姥(やまんば)」「橋弁慶」などを作曲。 (5世)...
きねや‐さきち【杵屋佐吉】
[1884〜1945]長唄三味線方。4世。劇場に出演する一方、お座敷長唄の普及に努めた。また、大三味線や電気三味線を試作。
きねや‐じょうかん【稀音家浄観】
[1874〜1956]長唄三味線方。2世。東京の生まれ。初世の子。本名、杉本金太郎。前名、3世杵屋六四郎。4世吉住小三郎とともに長唄研精会を創立、長唄を鑑賞音楽として発展させた。文化勲章受章。