あい【間】
1 物と物とのあいだ。「—の小門(くぐり)を開けて」〈木下尚江・良人の自白〉 2 ひと続きの時間。あいま。「喜ぶ—は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語〉 3 「間駒(あいごま)」の略。 4 「間狂言...
ありあり・し【有り有りし/在り在りし】
[形シク] 1 事実そのままらしい。ありのままである。「心深く大人のやうにおはすれば、—・しうは世にのたまはじ」〈宇津保・楼上下〉 2 当然あるべきさまである。望ましいさまだ。「—・シイ体(てい...
いか‐つ【厳つ】
[名・形動]《中世・近世語》いかついさま。荒々しいさま。また、そのような態度や行為。「駈出(かけで)の山伏と申すものは—な物でござる」〈虎寛狂・禰宜山伏〉
いし‐の‐ひ【石の火】
1 火打ち石をこすって出す火。また、瞬間的なもの、はかないもののたとえ。「—よりもまだはかないは人の命でござる」〈虎寛狂・布施無経〉 2 石から出ると考えられた火。「春のわらびに雪消え、—に氷解...
いしゅ‐ぎり【意趣斬り】
恨みによって人を斬ること。いしぎり。「脳を打ち砕き、とどめを刺してござるが、—か」〈伎・幼稚子敵討〉