さか・う【逆ふ】
[動ハ四] 1 さからう。そむく。従わない。「かの妻、もとより腹悪しくて、常に夫の気に—・へり」〈仮・伊曽保〉 2 敵対する。はむかう。「今一度—・ふべしとて」〈著聞集・一〇〉 3 さかさにな...
さか・う【境ふ/界ふ】
[動ハ四]境を決める。限る。区切る。「後ろは山により、前は水を—・ふ事にてこそあるに」〈太平記・一九〉
さか・う【栄ふ】
[動ハ下二]《「さか(栄)ゆ」の音変化。鎌倉、室町時代以降用いられた》「さか(栄)える」に同じ。「—・ふべき四方(よも)の草木のかぞいろはこの春雨や世におほふらん」〈夫木・三〉
さか‐ふ・く【逆葺く】
[動カ四]草を普通とは逆に使って屋根をふく。仮小屋などに茅(かや)の穂先を下に向けてふく。「はだすすき尾花—・き黒木もち造れる室(むろ)は万代までに」〈万・一六三七〉
さかふね‐いし【酒船石】
奈良県高市郡明日香村の丘陵上にある巨石。長さ5.3メートル、最大幅2.3メートル、厚さ1メートルの花崗岩(かこうがん)で、上面に数個の円形のくぼみとそれらを結ぶ溝がある。古代の醸造施設とする説も...