さし‐すぎ
[副]ひきつづき。それに次いで。「人々の家残りなく四五丁が程焼けぬれば、—法興院(ほこゐん)も焼けぬ」〈栄花・玉の村菊〉
さしすぎ‐びと【差し過ぎ人】
差し出がましい人。出しゃばり。「例の物めでの—」〈源・夢浮橋〉
さし‐す・ぐ【差し過ぐ】
[動ガ上二] 1 度を越す。出過ぎる。「いと恨み—・ぎたる口つきは」〈浜松・二〉 2 通り過ぎる。「佐野の松原—・ぎて」〈平家・一〇〉
さし‐すぐ・す【差し過ぐす】
[動サ四]「差し過ぐ1」に同じ。「御対面のほど、—・したる事どもあらむかし」〈源・常夏〉
さし‐すて【差(し)捨て】
《「さしずて」とも》酒席で、相手に杯をさしたまま返杯を受けないこと。