ざえ【才】
1 学問。教養。特に、漢学。「弁も、いと—かしこき博士にて」〈源・桐壺〉 2 芸能・技芸・音楽などの才能。「琴(きん)弾かせ給ふ事なむ、一の—にて」〈源・絵合〉 3 「才(ざえ)の男(おのこ)」...
ざえ‐が・る【才がる】
[動ラ四]学問・教養がありそうに振る舞う。「男(をのこ)だに—・りぬる人は、いかにぞや、はなやかならずのみ侍るめるよ」〈紫式部日記〉
ざえざえ・し【才才し】
[形シク]いかにも学識・教養がありそうに見えるさま。「ただ走り書きたる趣の、—・しくはかばかしく仏神も聞き入れ給ふべき言の葉明らかなり」〈源・若菜下〉
ざえ‐なのり【才名乗り】
昔、宮中の神楽で、人長(にんじょう)の問いに対して、才(ざえ)の男(おのこ)が自分の得意とする才芸を名乗り出て、こっけいな問答をする余興。
ざえ‐の‐おのこ【才の男】
宮中の神楽で、こっけいな舞やしぐさをする人。ざえ。