ざん‐ぜつ【嶄絶/巉絶】
[名・形動]ひときわ高くそびえること。ずば抜けてすぐれていること。また、そのさま。「その—なる個性とその一種奇矯なる主義とは」〈蘆花・思出の記〉
ざん‐ぜん【残喘】
残り少ない命。残生。「多病にして—を保つ方が」〈漱石・吾輩は猫である〉
ざん‐ぜん【嶄然】
[ト・タル][文][形動タリ]《「嶄」は高く険しい意》一段高くぬきんでているさま。ひときわ目立つさま。「連山の一角—として遥かに他山の上に秀で」〈服部誠一訳・春窓綺話〉
嶄然(ざんぜん)として頭角(とうかく)を現(あらわ)・す
他よりひときわぬきんでて、才能や力量を現す。「編輯の天才は—・すのである」〈鴎外・灰燼〉