した‐くさ【下草】
《「したぐさ」とも》 1 木の下などに生えている草。森や林に生える丈の低い草木。 2 取るに足らない者。日陰者。「かかる—頼もしくぞ思(おぼ)しなりぬる」〈源・玉鬘〉
した‐ぐつ【下靴/下沓/襪】
1 (下靴)屋内用の上靴(うわぐつ)に対して、屋外で覆く靴。したばき。 2 (下沓・襪)「しとうず」に同じ。
した‐ぐみ【下組(み)】
1 建築などで、本格的に組み立てる前の仮組み。 2 かねてからの準備。また、心構え。「さし籠(こ)めて、守り戦ふべき—をしたりとも、あの国の人を、え戦はぬなり」〈竹取〉
した‐ぐも【下雲】
山の低い所にかかっている雲。「対馬の嶺(ね)は—あらなふ可牟(かむ)の嶺にたなびく雲を見つつ偲はも」〈万・三五一六〉
した‐ぐら【下鞍/韉】
馬具の名。鞍橋(くらぼね)の下に敷いて、馬の両脇に当てるもの。ふつう2枚重ねにして用い、上を切付(きっつけ)、下を肌付(はだつけ)という。鞍下(くらした)。